【中】好きになりました、付き合ってください!!
「でも離れても好きって気持ちがなくならなくて、俺も悩んだ。まじでボロボロになるまでな」


辛そうに笑う亮佑くんは、いつもと全然違った。


「そんなとき、ケンカした拍子に莉子が言ったんだ『亮佑のことなんか好きでも何でもない、ただの都合の良い男』だって」


「え、酷い…」


「だろ?それで俺の気持ちも完璧切れた。莉子はカッとなっただけかもしんねぇ。でも俺は何をやってんだ?って気付いた」


顔を歪める亮佑くんを見てると、あたしの方が辛くなる。


「そんで初めて俺から別れを切り出した。もう戻るつもりがないことも伝えた。スッキリしたはずなのに、なぜか心は晴れなかった。けど……」


「けど?」


亮佑くんがあたしの目を見た。


「真里亜が現れた」


えぇ!?

そういえば出会ったとき、昨日彼女と別れたとか言ってたかも…?


「あたし、タイミング悪っ」


知らぬが仏ってこのことじゃん!!
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