思い出に変わる時・・・・
「アイツと喋るなって言ったのは、アイツがお前の事好きだって見え見えだったから!!!」


「え~そんな事ないよ!」


私は身に覚えもない、根も葉もない彼の想像に驚いた。


「何で?!」


「お前は鈍いから分からないの!」


「とにかくこれからは…もうあんまり喋るなって=3」


「結局、何となく言う事を聞かされてる…」


「えっ?」


「ううん…何でもない。」


休み時間のチャイムが鳴った。


私は藤田の教室に連れて行かれた。


『入りたくない・・・』


藤田の教室には仲良しの先輩の涼子さんがいる。


「菜緒~!」


教室の中から手を振っていた。


「あんた達2人で今の時間フケたでしょ~」


何も知らない涼子さんは皆にも聞こえるくらいの声で私達に言う。


「だって離れたくないってコイツが言うから…」


藤田は涼子さんに、茶化して言った。


私は焦って…


「私…言ってないよ!!!」


「じゃー離れたかった?!」


勝ち誇った顔で私の顔を覗き込む…


「…。」


まるで私が行かないで…


とでも言ったみたい


「まあどっちでもいいけど、授業さぼってる場合じゃないでしょ=3」


涼子さんは真面目ではないけれど、受験生なんだから…と藤田を叱った。



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