思い出に変わる時・・・・
藤田は私のてをグッと引っ張って自分の膝に座らせた。



「向こうで1人で泣くつもりだった?」



「俺の事で泣いてんのに1人で泣くの?」



「・・・・。」



「アンタ達なんか卒業したって何も変わらないんだから泣く事ないでしょ~」



涼子さんが言った。



「俺達は何か変わるの?」



「えっ?!」



米さんの質問に涼子さんが固まってしまった。



「お前は奈緒みたいに卒業する事を考えても寂しくならないの?」



「・・・・。」



「奈緒は、いつも藤田にくっついてるけど、お前は俺と一緒に歩いたりしたくないの?」



涼子さんは、いつも何も言わない米さんに驚いている。



「だって・・・・」



「だって何?」



「だって・・・・米はモテるから私と歩いたりしてるのを皆に見られたくないかと思って・・・・」



ブチッ=3



前に座る私に何か切れる音が聞こえたよう・・・



「俺はお前と付き合ってるのに、皆とか関係ないだろ=3」



涼子さんと米さんの会話に私の涙は止まっていた。



私は泣いていた藤田の胸の中から顔を上げようとしたら・・・



ギュ=3 っと腕に力を入れられて、放してもらえなかった。



『今顔はあげちゃダメって事かな・・・』



もう一度顔を上げようとしたら、



ギュッ=3



藤田はより一層力を入れる。



米さんと涼子さんが急に静かになったので、



「苦しい・・・・」



「放して・・・・」



思わず声を出した。


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