うちのおネコ様
「おはようーお母さん。」
「おはよう。あれ、あんたまたネコと寝てたの?」
キッチンでは朝ごはんを作り終え、私とパートに行く自分のお弁当作りに励む母がいた。
私の顔には、さっきの行為でひっついたルディの毛が汗でぺったりとはりついていた。
「うん。昨日はルディと寝たんだよ」
そういってリビングのあたりを見わたすと、ソファの上にはロシアンブルーの
「ブルー」の姿を発見した。
「あっブルー!おはよう〜〜!!」
美子は先ほどのルディのように愛情をたっぷりと、今度は両手でブルーの両頬をなでくりまわした。
ブルーはされるがまま、美子に顔を差し出したまま目を細めた。
・・・美子の愛情表現は少々乱暴だ。
「あんたね、寝るのはいいんだけどね、パジャマも布団も毛だらけになるんだからね。ちゃんとコロコロしといてよね」
コロコロ・・・とは、カーペットや衣類に付いたほこりをとる粘着テープの事。
もはや説明せんでも、この現代日本では知らない人はいないだろうといえる
家庭用知恵商品である。
特に毛のある動物を飼っているお宅には、必ずといって良いほど常備されている。
「そういうお母さんだって一緒に寝てるくせにさ」
そう言いながら、私は用意された朝食の前のイスに座った。
トーストにハムエッグ、少しのサラダに牛乳。
うーん。これぞまさに典型的な朝ごはん。
「あ、そうだ!あの子達に朝ごはんっ」
思い出したように言葉に出す。
「もうあげたわよ」
母がお弁当最後の仕上げの飾りをつけながら、ため息まじりにそう答えた。
「おはよう。あれ、あんたまたネコと寝てたの?」
キッチンでは朝ごはんを作り終え、私とパートに行く自分のお弁当作りに励む母がいた。
私の顔には、さっきの行為でひっついたルディの毛が汗でぺったりとはりついていた。
「うん。昨日はルディと寝たんだよ」
そういってリビングのあたりを見わたすと、ソファの上にはロシアンブルーの
「ブルー」の姿を発見した。
「あっブルー!おはよう〜〜!!」
美子は先ほどのルディのように愛情をたっぷりと、今度は両手でブルーの両頬をなでくりまわした。
ブルーはされるがまま、美子に顔を差し出したまま目を細めた。
・・・美子の愛情表現は少々乱暴だ。
「あんたね、寝るのはいいんだけどね、パジャマも布団も毛だらけになるんだからね。ちゃんとコロコロしといてよね」
コロコロ・・・とは、カーペットや衣類に付いたほこりをとる粘着テープの事。
もはや説明せんでも、この現代日本では知らない人はいないだろうといえる
家庭用知恵商品である。
特に毛のある動物を飼っているお宅には、必ずといって良いほど常備されている。
「そういうお母さんだって一緒に寝てるくせにさ」
そう言いながら、私は用意された朝食の前のイスに座った。
トーストにハムエッグ、少しのサラダに牛乳。
うーん。これぞまさに典型的な朝ごはん。
「あ、そうだ!あの子達に朝ごはんっ」
思い出したように言葉に出す。
「もうあげたわよ」
母がお弁当最後の仕上げの飾りをつけながら、ため息まじりにそう答えた。