うちのおネコ様
「フウゥーーーーー。。。」
私は今自分の部屋のベッドで横になっている。まだ昼過ぎという所だが、昨日とおとといの疲れが取れていないせいかなんだか眠たくなっていた。・・・いや、単に「夏休み」なのに早起きをしてしまったからかもしれない。しかも朝からはじめての「人間」に会い、そして慣れないキッチンで朝食を作り、洗濯もした・・・
私は申し訳ないと思いながらもブルーに「少し横になっていい?」と確認をとった。
ブルーは「うん。いいよ。」と、お構いなく~と言って、リビングのソファに腰掛けた。
そりゃそうだ・・・彼は普段「家の中にいる人」なんだもんね・・・ここは私の家だけど、彼の家でもある。勿論、ハルやルディの家でもある。
今更気を使う方がおかしいのかな?と思って、私はブルーに甘えて部屋に来てしまった。
彼だって夜中に突然(かどうかは分らないけど)人間の身体になり、朝私と会って、そして自分は生まれ変わりだーとか言ってアルバムを見たりして。色々と心配な事や不安が山ほどあるんだと思う。それなのに・・・
「ボクはゆっくりでもいいんだ。答えを急いでるつもりもないから。とにかく美子ちゃんには、僕達3人が一番お世話になるんだから・・・しっかり休んで。」
なーんて。
私はなんて優しい子なんだろうと思った。
ブルーって、ちょっと頭が良くて計算して動いてそう~と、家族でよく話していたけど、彼の行動や言動?は、相手への思いやりから考え、動いてるものなんだと知り、私は感心してしまった。
そんな彼に甘え私は今自分の部屋にいる。
「あーどうしよう・・・眠たい・・・」
私は布団の上に転がったまま、ウトウトし始めてしまった。
私は完全に目を閉じてしまう前に、先ほど届いた可憐のメールに返信した。