キスに恋して…最終章
ふてくされながら立ち上がる直哉


「全然!ヤキモチ妬きなの知ってるもん」


私はからかいながら公園の入り口付近まで少し走ろうとした


「コイツ…」


直哉が私を追いかける


私はすぐに捕まって、スッポリと直哉の腕の中に入ってしまった


私の居場所はココなんだって思わされる


そうだよね


こうして今まで何度も直哉と良平の間で揺れていた私


いつまでも直哉の腕の中にいたいと思った


チョコレート…


良平に渡さなくて良かった


帰ってお父さんにでもあげよう




―――――――……

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