感方恋薬-知られざる月の館-
そうだ、いくら爺の予言が的中率が高いって言ったって、所詮は未来の話だ。


外す事だって有るだろう。


まぁ、多少期待したのは確かだが…


「はい、彼女達、二人?」


いかにもそうですかと言わんばかりのヒップホップ系のファッションに身を包んで、ジーンズのポケットに片手を突っ込み、銀のアクセサリーやピアスじゃらじゃらの高校生位の男子が現れた。


「はいはい、うっとーしーから、他言って」


則子が場慣れした感じで、そいつを適当にあしらう。


「なんだよぉ彼女、冷たいじゃん」


「えーい、一昨日来い」


則子はそう言うと、右手で、しっしっと、そいつを追い払おうとする。
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