何処か遠いトコロヘ

衝動



いつも

私のいる場所は

一緒だった。



いつも通る道。

いつも通う職場。

いつも帰る家。



気づくといつも、

同じ。





私はいつの間にか、朝が来ることを嫌っていた。



幸せじゃないわけじゃない。



だからこそ、

繰り返し生きている、

のだと思う。



でも、

それは突然、

前触れもなくやっくる。



「消えたい」衝動。


朝が来なければ、

このまま

目覚めなければ、

私の時間が

止まってしまえば、
この

いまいち

掴みどころのない感情を

忘れることが出来るのに。





笑うことが
できなくなったわけじゃない。



恋人も、

それなりにいる。

友達も。



嫌なのは、

たぶん私。



自分だ。



「在る」のが

許せないのは

自分。



そう思う。





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