MARRIAGEABLE─お年頃─
「これを機に付き合ったら良いんじゃない?」

付き合う?

言葉の出ない私にタケトは続けて言う。

「俺の事嫌いか?」

「いや…嫌いじゃないけど。」

もうわけが分からない。

「じゃあ、良いじゃん。
お互い相手もいないんだしさ、取りあえずお試しって感じで。」

お試しって言っても、お互いの事を知り過ぎているぐらいに近い関係のタケトと私。

「付き合ってみたら?」

タケトってこんなに積極的だっけ?

目覚めてから、私の心臓はドキドキと煩すぎる。

それは、判断を鈍らせるぐらいに騒がしい。

耳に届く言葉はその半分も理解出来ていないかもしれない、右から左へただ流れていく言葉を私は必死に受け止めようとした。

気付けば私はコクンと頷いていた。



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