満月の銀色ススキ


「私、みたいな…?」


「俺の姿が見えて、俺の近くに居過ぎる人間」


戸惑い、眉を寄せる望月に、ススキが淡々と告げる。


「どういう…」


『ギイイイイイイィッ!!』


話しが見えず、口を開きかけると、また黒い塊の悲鳴が聞こえた。
驚いて顔を向けると、残った足を鞭のように伸ばして襲いかかって来る。

叫びそうになって、ススキが前に立ったのでそれを忘れた。

ススキは一つ、二つと足を殺いでいく。
その度に悲鳴がひびいた。


『ギイイイイイイィッ!!』


「ススキさん…っ!」


ススキの背中から向かう黒い物体に、声を挙げた。

ガツン、と鈍い音がする。
黒い物体は顔面を直撃して、ススキを吹き飛ばした。
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