君の笑顔の傍に居させて
「おい! 大丈夫か?」


俺は彼女が気が付いたんだと思って話し掛けたが、どうやらまだ意識が戻った訳ではないようだった。



「……私は、いいから……を、助け……て」



えっ?

よく聞き取れなかったけど……『僚二を助けて』って言った?


……まさかな……。



そんな事を思っているうちに、岸へ辿り着く。

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