謝罪人 Kyouko

陰謀 ②

恭子は、地方空港の到着ロビーにいた。

恭子は、謝罪会見の仕事を受けることを決めた。
難しい仕事で迷ったが、大きな仕事を成功させれば、それだけ自分の実績にもなり自信もつく。

それに何よりも高額な報酬は魅力的だった。

ロビーに着くなり、中居が出迎えにきた。
中居は、スーツ姿にサングラスをしている。

中居が周りを見渡しながら、恭子に近づいた。

「お待ちしていました」
中居は、小さな声で言った。

「こちらこそ、よろしくお願いします」
恭子も、中居に合わせるように小さな声で言った。

恭子は、中居に案内されるまま外に止めてある車までやってきた。

「どうぞ」
中居が後部席のドアを開けた。
車は運転手付きだった。

恭子が車に乗り込むと、中居も後を続くように乗り込んだ。



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