もしも僕に。



「あの…っ、南桜…いますか?」

私は教室の近くにいた女の子に聞いた。

「うん、いるよ。原田くーん!」

原田くん…?

原田南桜…か。


少しして南桜は来た。

「あ、みゆちゃーん!どうしたの?初めてじゃん俺の教室まで来るの」

相変わらずニコニコしている。

「ん。チョコいるかなーって思って来てみた…んだけど…」

最初は胸を張っていられたけど後半は弱々しくなってしまった。

南桜は何も言わない。
…そうだよね迷惑だよね。
図々しかったかな…。


「みゆちゃん…」

「…………………なに?」

「これって、俺に?」

………。

「そうだけど!いらないなら自分で食べるから!いいから!」

「ストォォオップ!俺のなんでしょ!?だったら俺が食べるって!」


はい…?

「てかまじ!俺!?予想外だわ!」

南桜は目をキラキラさせていた。





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