【完】ひとつ屋根の下で。
ヒカルの持ってる花火が、役目を終えて光を失う。



ハラリ、ハラリと火花が散っていく姿は、やはりなかなか、美しい。



「やっぱり、バチバチ言ってる時の方が綺麗じゃん」



「これがわかんないうちは、ヒカルはまだまだ、でっかいバブバブだね」



珍しく、アタシがヒカルに口で勝った気がして、ニヤリ、と笑うと、ヒカルがムッとした顔をした。



「なんだよ、でっかいバブバブって」



「言葉の通り。ヒカルって、案外、寂しがり屋だし、甘えたじゃん?」



アタシの返事に、更にムッとしたヒカルは、背中を向けて、まだ残ってる花火に着火し始める。



そして、アタシ目掛けて、花火を握りながら突進してきた。



「孤児院のガキみてーなことすんなよ!あぶねー!」



「うっさい。たまにははしゃがせろ。バブバブなんだろ?俺って!」



ヒカルが、滅多に見れないくらいに顔を崩して、笑ってる。



だから、アタシも、滅多にないくらい、声を出して笑える。
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