【完】ひとつ屋根の下で。
ひとしきりはしゃいで、少し疲れて座り、最後に残った線香花火に火を点ける。
「線香花火って、命の灯火みたいだよね」
なんて、難しい例えをヒカルがしてくるもんだから、気が散って、火の玉を、落としてしまった。
「人の命は儚い。小さく灯って長く死なないもの、大きく膨らんですぐ死ぬもの、大きく膨らみ続け、長く、派手に散るもの、様々。人間が、平等に生きれない、ように」
ヒカルの言葉で思い出す。
ヒカルの両親、義母、島本さん。そして、アタシの両親、おばあ。その全てが、全く別の、命の灯火。
「でも、違うから、一人だから、アタシ達は、人を愛せる。違うか?」
アタシは思うまま、ヒカルにぶつかる。
「もしかしたら、明日にはアタシは死ぬかもしんねー。ヒカルの言うように、命は平等に出来てねーからな。でも、だから、全てがなくなるわけじゃない。アタシの愛は、魂は、もうとっくに、ヒカルと生きてる」
だから、怖くない。死んでも、来世や、そのまた先でも、一緒でいられる。