永遠の片想い

 カゴを持って、お店に戻る。


 「ソラ。お疲れ!!」


 「まじ、寒かった…。」


 苦笑いで答えてると、目の前に私がいつも使っている、マグカップが置かれた。


 マグカップには湯気が立っていて、中は私の好きコーヒーが入っていた。


 「うわぁ。有難う。大翔君が淹れてくれたの?」


 「そんな訳ないじゃん!オレコーヒー飲めないし。」


 じゃあ、なぜコーヒーが…?


 時計を見ると、小休憩の時間だった。

 冷凍庫で冷えた体に温かいコーヒー。

 「しあわせ~。」

 思わずでる言葉。

 「安上がりで、いいね。」


 冷めた言葉を言う大翔くんをひと睨み。


 
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