窓越しのエマ
食事が終わると次は入浴だ。


姉さんに車椅子を押されて浴室に移動する。

エマは先導するように僕の前を歩きながら、時々ちらちらと後ろを振り返った。


脱衣所で車椅子に座ったまま服を脱がされ、姉さんに担ぎ上げられて浴室に入る。

子供並みの体重とはいえ、危なげなく僕を運ぶ姉さんの腕力は大したものだ。


浴室にはポリウレタンの簡易浴槽が置かれてある。ちょうど子供が水浴びをするビニールプールのようなものだ。

元は広々とした浴室も、これを置いているせいでほとんど足の踏み場もない状態だが、備えつけの浴槽よりも浅い作りで縦に長いため、僕を移動させるのも入浴させるのもこちらのほうが断然楽なのだ。


姉さんはぬるま湯をうすく張った簡易浴槽に僕を横たわらせた。

ボディソープをたっぷりとスポンジに染みこませて、僕の体を擦りはじめる。

姉さんとの入浴は、エマとの散歩と同じくらい、僕にとっては重要なことだった。

どちらが欠けても、きっと僕は正気を保っていられなくなるだろう。


姉さんは黙々と作業をこなしていた。

そろそろ始まる、と僕は思った。

エマは備えつけのバスタブに腰かけて、僕の股間をじっと見ている。
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