嘘で隠された現実(リアル)
彗が声を荒げれば、水月は人受けの良い、爽やかな笑顔をつくった。


「俺?俺は‥「黙れ、水月」」


俺の声に、数人が息を呑んだのを感じた。

俺はそれを無視し、ありったけの憎しみを込めて水月を睨んだ。


「水月、お前から俺の前には、二度と現れるな。次に逢うときは‥俺から行く」


「へぇ、来てくれるんだ?でも、あんまり喜べないなぁ。だってそれ、純粋に逢いたくて来てくれるわけじゃないよね?」


「当たり前だ」


「うわぁー酷いなぁ」と言いながらも、水月は楽しそうな表情を崩さなかった。
< 136 / 331 >

この作品をシェア

pagetop