嘘で隠された現実(リアル)


「で、何があったわけ?」


「え?」

ベッドに潜り込もうとしていた私は、固まった。


他の皆が帰った後、私達はすぐに寝る支度を済ませた。

本来なら、私だけが客間で休むはずだったのだが、何故か星が「2人用の客間で一緒に寝よう」と言ってきたのだ。


「どうせ柳が原因でしょ?天音にそんな顔をさせるのは、あの男だけだものねぇ」


私は苦笑した。


星が何故一緒に寝ようとしたのか、それがやっと判った。


勘の鋭い星に対する驚きが、半分。

優しい星に対する嬉しさが、半分。


私はゆっくりとベッドに身体を寝かせた。
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