やきもち
「笑美、正門に待ち合わせでいーか?」
嬉しいんだけど、今日は4人で遊ぶ約束しちゃってるし。
「祐輔、ごめんね。今日は一緒に帰れない」
残念だけど、4人との約束が早かったんだもん仕方ないよ。
「なんで?」
あれ?祐輔、なんか急に不機嫌になってない?私の気のせい?
「今日、桜たちと遊ぶ約束してるの。」
「たち?」
なんか祐輔、怖いよ…。
「桜と春真と豪君と遊ぶの…」
「は?」
なに?なんで怒ってるの…?
「なんで男と遊ぶんだよ」
………え…?
「男って言っても、豪君は桜の彼氏だし…春真は友達だし…」
「男だろ?」
「最低ぇ。祐輔って彼氏いるのに他の男と遊ぶなんてぇ。ありえないー」
何で…?何でそんなこと言われなくちゃいけないの?
「あんたたち、ふざけてんじゃねーぞ!とくに祐輔!あんたがそんなこと言える立場じゃねーだろーがっ!」
「…桜…」
そうだよ、桜のいうとおりだよ。
祐輔はいつも友達じゃない女の子と一緒に遊んでるじゃん。
毎日じゃん、しかも2人っきり。
そんな祐輔に、何で私が怒られなくちゃいけないの?
理不尽だよ、祐輔。