恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
ウォーターアドベンチャーは、激流を下っていくときに、ほとばしって飛び散る水飛沫(みずしぶき)のひと粒ひと粒が、ライトアップの光に照らされて、まるで宝石の粒のようにキラキラ輝いて幻想的だった。
そしてメリーゴーランドは、まるで巨大なシャンデリアのようにキラキラ輝いて、ゆっくりとしたテンポでカラダを上下させる白馬にまたがり、やさしい目であたしに手を降る紫苑さんは夢の国の王子様みたいだった。
今夜のメリーヒルズは貸し切りだから、順番待ちの時間というものが一切ない。
メリーヒルズ限定のプリクラだってスグに撮れるし、あとに並んでるヒトがいないから、何枚だって好きなだけ撮れちゃう。
だけどいいことばかりじゃない。
貸し切りのおかげで、どのアトラクションも待たずにスグに楽しめるんだけど、ロクに休憩もしないで遊び続けていたせいで、さすがにちょっと疲れてしまった。
そこで次は休憩も兼ねてメリーヒルズのシンボルともいえる日本最大級の高さを誇る大観覧車に乗ることにしたあたしと紫苑さん。
自然の中の遊園地・メリーヒルズのまわりには高層ビルなんてひとつもない。だけど宝石箱のようにキラキラ輝く大都会の夜景の代わりに、ココの観覧車に乗らなければゼッタイに見ることができない夜景もある。