恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~

「ボクが桃香ちゃんを幸せにしてやるよ♪」

そう言って微笑む紫苑さんの瞳の中に、遊園地のイルミネーションが映りこんでいて、まるで少女マンガに出てくる美系キャラみたいに瞳の中に星がキラキラと輝いていた。



      ×      ×      ×



それからも紫苑さんとはデートを重ねた。

ずっと行ってみたかったけど、カップルじゃないと行けないロマンチックなデートスポットに、いくつも連れていってもらった。

そして、その度にいろんなものを買ってもらったし、美味しいものもおなかいっぱいごちそうしてもらった。

おにーちゃんから“メリーヒルズの光源氏”と呼ばれるほどのプレイボーイだと聞いてたけど、これならモテて当然だと思った。


だけど実際、 “ボクが桃香ちゃんを幸せにしてやるよ”の言葉どおり、彼は本当にあたしは幸せにしてくれた。

ココ最近おにーちゃんの婚約のことで凹んでたから、そのぶん余計に幸せに感じられたのかもしれないけど。

今まではおにーちゃんのことだけに一点集中してたけど、なにも男のヒトは世の中におにーちゃんひとりだけじゃない。
< 171 / 263 >

この作品をシェア

pagetop