恋ジグザグ~“好き”と素直に言えなくて~
チラリとおにーちゃんのほうを見ると、彼はニッコリ笑顔で大きくうなずいた。

「ハイ、行きます♪」


こうしてあたしとおにーちゃん、そしておにーちゃんの元カノ・白鳥さん、さらに紫苑さんの4人で遊園地内のカフェでランチを共にすることになった。

白鳥さんはミニスカスタイルのセンタイピンクのコスチュームから私服に着替えても、やっぱミニスカで、スラリと伸びた小麦色の脚は健康的なお色気をかもし出していて、おにーちゃんが惚れたのも納得がいく。



      ×      ×      ×



「ごゆっくりドウゾ~♪」

茶髪ってゆーか、むしろ金髪で、おそらく身長150センチもないようなミクロサイズで、そのうえ思いっきりアニメ声のウエイトレスの女のコが、注文したファーストフードをあたしらのテーブルに置いて去って行く。

「あの制服、超カワイクないですか~♪」

目をキラキラさせながら言うあたし。


ウエイトレスさんの制服が、大っきなリボンとフリフリのフリルで、これでもかってくらいにデコレーションされたピンク色のメイド服風デザインで、あたし好みだったからだ。

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