町の片隅で~ファーストストーリー~
のんびり歩いてると、女の子が怪しいオッサンに付きまとわれていた。
「ねぇ、ちょっとだけ写真撮らせてよ。」
「い、嫌です。急いでるので辞めてください。」
「一枚だけでいいから~。」
どこにでもクズはいるもんだ。
それにしてもあいつはよく絡まれるよなぁ。
「おい。写真が撮りたいなら俺を撮れよ。その代わり20万よこせ!嫌ならさっさと消えな。」
「す、すみません!!消えます!」
無駄な暴力を振るわずに済んで良かった。
「市原さん、ありがとうございます。」
「俺は写真を撮られたかっただけだ。それより紗耶香は一緒じゃないのか?」
「お姉ちゃんと喧嘩しちゃって家を出てきたんです。そしたらさっきの人が…。」
どうりでゴリラの唸り声が聞こえないわけだ。
「んじゃ今、暇なんだな?昼飯はもう食ったか?」
「はい、暇です。昼食はまだなんです。」
「俺もまだだから飯でも食いに行こうぜ。」
「はいっ!喜んで!」
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