流れ星に願いを 〜戦国遊戯２〜
「それでは今からお昼休憩に入りたいと思います。午後の部は13時半から再開となります」

園長先生のアナウンスが流れている中、先生達も、アナウンスが流れたら入場門に集合するように言われた。

「はい、それじゃお父さん、お母さんのところに戻って、お昼ごはん食べておいで」

希美がそういうと、みんな一斉にわぁっと走り出した。
幸姫も周りと同じように走ろうとしたその時だった。

「…ぱぱじゃないくせに」

小さな声でぼそりと、だけどはっきりと聞こえた。

「え…？」

自分に言われたのかどうかはわからないが、何となく、自分に向けられた言葉ではないかと思った幸姫は、一瞬足が遅くなった。

きょろきょろとあたりを見回してみるが、特に誰かがいるわけでもない。

「幸姫ちゃん。どうかしたの？」

「え？…なんでもない」

希美に声をかけられ、我に戻った幸姫は、首を横に振ると、幸村達のいるテントのところへ走って行った。
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