流れ星に願いを 〜戦国遊戯2〜
「そっかぁ」

にっこり笑って、希美が幸姫の頭を撫でる。すると、馨が不機嫌そうに、鼻で笑いながら幸姫に吐き捨てるように言った。

「そんなわけないじゃん。ばかじゃない?あんたのママ」

言われて幸姫はむっとする。願いが叶うと信じているのに、それを否定され、そして、自分の母親を馬鹿にされた。

「そんなことない、れいちゃんはうそつかないもん!」

言い返すと、さらに馨が笑った。

「そんな子供だましにひっかかるなんて、ほんとあんたってばかよねー」

そういった馨に、希美が頭をぺちりと叩いた。

「馨ちゃん。あなた、ちゃんと幸姫ちゃんに謝りなさい」

言われてむっとする馨。

「なんであんなやつにあやまらなくちゃいけないの?かおる、悪いことなんにもしてないじゃん」

そういう馨に、希美は少し眉をひそめる。
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