☆たったひとりのスーパースター☆
「アイスティーのお客様?」

ハイと私が手を挙げて、

「アイスコーヒーになります」

と言うウェイトレスにそうちゃんが微笑んで、
私にもいつかこんな風に微笑んでくれるかなぁなんて妄想した。

「いっしーから話は聞いてるよ」

そう言って私の分のストローも封を開けてくれる彼のホスピタリティは、
純日本人の男の子が見せるソレとは違って嫌味なく自然で異邦人のようだった。

「なんて?」

「すっごいキモいやつがいるって」

と照れくさそうに言った。
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