Happy Ending
“花火大会だれかに誘われた?”

“誘われてましぇん(泣)”

はぁよかった。すぐに電話した。

「さっきの子紹介する奴できたわ☆てか花火一緒にいかない?」

「まぢで?!いいよ☆当日浴衣着て来て欲しい?」

「あたりまえじゃん☆」

「アイカに惚れるなよ☆ワラ」

もう少し惚れてますから…

「アイカこそオレに鼻血ブーするなよ☆」

「もうしちゃったじゃぁーん☆ワラ」

「っは?とりあえずまた連絡するわ」

「わかった。したけにぃ」

今となってはこんなたわいもない会話もできない。こんなウイウイしく楽しそうに話すアイカはもういない。あの頃のアイカは電話の奥でも笑顔を見せてくれた。

いつからだろう。オレ達が間違えた道を歩き出したのは…
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