初恋のキミへ。


「逃げるわけねーだろーが!
だけど…俺が俺を責めちまうのは
俺が遊んでた女がしでかしたことだからだ!
未波がそれを望んでるなんて思ってねーよ!
けど…もし目を覚まさなかったら…俺は…」


「モト…
お前が信じないでどーする?
未波ちゃんだって闘ってんだ。
それを信じてあげないでどーすんだよ!
大丈夫だ!絶対目を覚ます。
だからお前が信じてそばにいてやらねーでどうすんだ?」


タケのその言葉に我慢していた涙が溢れ出した。


「元輝くん…」


桃花ちゃんが俺の背中をさすりながら、


「きっと、大丈夫」


まるで自分に言い聞かすように呟いた。


「モト。お前は1人じゃない。
俺らがいるだろ?
一緒に信じて待とう」


その言葉に俺はただ頷いた。
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