初恋のキミへ。
俺は未波の言葉に、何も言えなかった。
本当、馬鹿だよ…俺。
未波の気持ち、全然分かってねぇじゃん…
こいつがそういうの…一番嫌いなことくらい知ってたはずなのに…
なんで俺は…自分勝手な考えで、お前を傷つけてるんだよ…
そんな考えをして、俺はただ、未波を見つめることしかできなかった。
未波はそんな俺を強い目で見続け、更に言葉を発した。
「あたしは…ずっとそんな目で見られるの?
誰からも…悲しい目で見られながら過ごしていかなくちゃいけないの?
そんなのイヤだよ…
こんな風な自分だから、そう見られるなら、すぐにでも元に戻りたい!
だけど、上手く笑えないんだもん!どうやれば元に戻れるの?
教えてよ!こんなあたし…もう嫌なの…
こんなあたしを…
元輝に見られてることが…一番辛いよ…」