初恋のキミへ。


「言ったら余計寂しくなるじゃない」


そう伝えると思ってた以上に怒る元輝がいた。


「なんだよそれ!だからって行く前にいわなくたっていいだろ?!なんでもっと……お前はそれを一人で悩んでたのか?」


「ごめんなさい。だけど言えなかった。
これ以上、元輝に悲しい思いさせたくなかったから。
早く言えば、あたしだって寂しさが増す…

でも…そんなに怒るとは思わなかったから…ごめんね」


「…気づかなかった俺も悪い。
だけど一人で悩まれる方がよっぽど辛い」


「…ん。ごめん」


あたしが謝ると寂しげに見つめてた目を逸らし、俯いた。


「…別れじゃ…ないよな?」


「ねえ?元輝…あたしは2年で帰ってこれるか分からない。

いつ帰ってこれるか分からないあたしを待つ必要なんてない。

あたしは元輝の時間を犠牲にしてまで待っててなんて言えない。

だからね?元輝…「うるせえよ!」


元輝の言葉にあたしの言葉を止められた。
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