初恋のキミへ。


次の日、学校へ行くと亜紀とタクミまでもが
くっついていたことに驚いた。

後から聞いた話では、
タクミとユウトが計画的に行ったことらしい。


私は日に日にユウトに惹かれていった。

初めて手を繋いだのも。

初めてキスをしたのも。

初めて抱き合ったのも。

優しく笑いかけてくれたあの笑顔も。

愛してると言ってくれたあの日の夕日も。

全部、ユウトがくれた幸せな形だった。

私にはユウトがいなければ、

きっとこんな気持ち味わえなかった気がする。

ユウトだから、味わえた喜びだと思うから。

だけど…私の幸せは長くは続かなかった。
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