初恋のキミへ。


ちょうど校門手間で桃花に会った。


「未波おはよ。
あれ?元輝くんと一緒だったの?」


「ストーカーが家の前にいたの」


「お前それはねぇだろ」


「待ち伏せしてたじゃん。」


「待ち伏せじゃねぇ。待ってただけだ」


「変わらないじゃない」


私たちが言い合っていたら桃花が笑い出した。


「あはは!いつの間にか仲良くなってる」


「俺ら仲良くなったんだよ!なぁ?」


「はあ?いつそうなったのよ」


「でも元輝くんと話してる未波楽しそうだよ」


「桃花まで…」


教室に着くまでそんなやり取りは続いた。


「放課後、待ってろよ」


そう言い残して元輝は教室に入っていった。
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