初恋のキミへ。


その後は少し話して、家まで送り届けた。





なぁ、未波?

俺はこの時、
もうお前を悲しませたくないと思った。

お前に涙は似合わねぇから。

いつも笑顔でいてほしいから。

だから俺は未波を守ってやりてぇって

強く思ったんだ。

その笑顔を俺だけに向けてもらえるように

未波の傍に居続けようと思った。

本当に好きなんだ。

これだけは誰にも負けねぇ自信がある。

だけど…俺は未波を守れなかった。

笑顔まで奪っちまったんだ…

こんな俺にお前を好きでいる権利はあるんだろうか…

だけど…俺はお前以外、

もうダメなんだよ。

もっと警戒しておくべきだった。

お前の傍から、少しでも離れた俺が馬鹿だった。


やっとお前と通じ合えた時だったのに…

幸せ呆けしてたのかもしれない。

ごめんな…

だけどお前から離れることなんて

絶対考えられねぇよ。












何かが起こるまで…もうあと少し…。
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