初恋のキミへ。
「…元輝、このまま聞いて?
黙ったままでいいから…」
俺は未波の肩に顔を埋めて頷いた。
「私、元輝のお陰で前に進めた。
いつも冷たく突き放してたのに
それでも私の傍にいてくれて、
抱きしめてくれて…
本当は凄く嬉しかった。
だんだん元輝の隣が落ち着ける私の居場所になってた。
それに気づいてからちゃんと元輝のこと考えてみたの。
怒りっぽいとこも、笑顔が可愛いとこも、友達思いなとこも、案外落ち込みやすいとこも、周りには見せないたまに寂しそうな目をするとこも、私を優しく見つめてくれているとこも、
そういうところ、全部が愛しく感じた。
だからね?これからも隣にいてもいいなら…
元輝が私を離さない限り、私も元輝の傍にいるから…
ずっと一緒にいてくれる?」