猫が生まれた日
知っていますか
上澄みを掬うような言葉で
嬉し涙を流せる人間がいることを
その繰り返しで
生きてゆける人間がいることを
その言葉をつぐまれただけで
終わりへ歩き出す人間がいることを

あたしが欲しかったのは
うすっぺらい
ありきたりな一言だったの

それだけだったの

そんなに難しいことでしたか
あたしを救える言葉を紡ぐのは
そんなに大仕事だったの?

小さな言葉をかけてやる価値もない
そんなあたし

一体どうして
君に愛してもらえるでしょうか

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