猫が生まれた日
君がいなくなることを
あたしは悲しいと思う
君が他の誰かと笑い合うことを
あたしは嫌だと思う
君が悲しいと
あたしは何とかしてあげたいと思う

夜通し君のおかしな話に付き合って
君が眠いと言うまで眠るのを我慢して
酷い目覚めを受け入れる

だけど君はいつかここからいなくなるし
ここではない何処かで他の誰かと笑い合うし
あたしでは君の悲しみをどうにもできないし


たぶん君は
何にもなかったみたいに生きて行くから
あたしも君に倣ってそうしよう

君に借りた数えきれないラブソングを
君からのラブレターみたいに思うあたしは
酷く滑稽だけど
何でもないみたいな人のふりをしよう
滑稽なあたしも悪くはないけど
何だか癪だから
そんなふりをして君を通り過ぎるよ
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