みずたまり
『ワンッ…』

鳴き声の方へ歩いてみる。。

林の間を抜けて‥

「犬だぁ!!」

『ワンッッ…』

私を待っていたかのように、
子犬は私の方へ駆け寄り、元気よく吠える。

首輪もない。
ダンボールが横に倒れて置いてあった。

「捨て犬なの…?」

『ワン…』

少し悲しい目をして吠える。
この犬は…

ここに何日いたんだろう?
どれだけ待っていたんだろう?
私が来るのを待っていたの
かな…‥

なんて思ってみる。


ここで巡り会えた事‥
何かあるのかもしれない。

「よーし!!帰ろっかぁ。。」
子犬を持ち上げ、抱っこをしながら帰る。


今来た道をただ真っ直ぐに、




ガチャー

「ただいま~♪」

「ちょっと!!何してきたの…って…何それ!?」

リビングから出てきた母は、大きな声をあげて、犬に反応した。

その声を聞いて、 父もリビングから出てくる。

「見ればわかるでしょ!!子犬だよ~♪可愛いでしょ~!!」

「わっ…捨て犬か!?」

昔、猫を買っていたことがあった。だからキット、犬も喜ぶはず…。。

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