俺様の飼い猫。
「今日、いつもよりお客さん少ないと思うから、早めに上がっていいよ。」
「あ、はい…何でですか?」

こうやって早めに上がるのは3回目。
予想はつくけど、一応聞いてみた。

「貸切の予定が入ってんだ。」
「やっぱり、わかりました。」

「9時すぎには上がっていいよ。」と言って、景司さんはカウンターに戻って行った。
綺麗な人だなー。
指輪してんのに、景司さん目当てのお客さんも多いんだよね。
あたしはまだ未成年だから、貸切の予約があった時は早く帰らされる。
だって、お酒飲まされるのはさすがにまずいからね。
あ…内緒で飲んだりはするけど…。

次々とオーダーが入って、あたしはテーブルとカウンターを行き来する。
チリンとドアの開く音がして、お客様を案内するのが仕事のあたしはドアまで小走りで行く。

「いらっしゃいま…。」

そこにいたのは、昨日会ったばかりのあの人…
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