俺様の飼い猫。
裏口から出れば、ちょっと不機嫌そうに煙草をくわえた御堂さんが待っていた。

「遅ぇ…」
「別に遅くありません。」
「俺が遅いっつったら遅いんだよ。」
「どんだけ俺様ですか!」

チッと舌打ちして、煙草をドアの横にある灰殻入れに押しつぶした。

「行くぞ。」
「いや、どこ行くんですか?」
「教えねぇ。」
「はぁ?」
「いいから着いて来い。」

さっさと前を歩く御堂さんを小走りで追っかける。
駐車場に停めてある車の助手席を昨日みたいに開けてくれる。
あたしが乗ったことを確認すれば、少し大きな音を立ててドアが閉まり、しばらくすると運転席に御堂さんが乗り込んでくる。

「ここですか…?」
「ああ。」

数分して着いた所は、御堂さんからは想像もつかない場所だった。
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