白衣の悪魔に恋してる
「卒業までって…あと8…9ヶ月もあんだぞっ!!残り少ない高校生活…俺なんか思って過ごすの…もったいなくね?」



「もったいなくなんかないよっ!!」



そんな…



全然もったいなくなんかないよっ!!



むしろ先生のコト思ってドキドキしてる方が幸せだよっ!!



「そんな…お前の大切な時間を割いて貰う程…俺、いい男じゃねぇぞ。」



「先生はいいオトコだよ。」



だって…



あたしの惚れたオトコだもんっ!!



片思い歴1年ちょい…



ナメんなよっ!!



「じゃぁ…」



「キャッ!!」



突然、布団を捲ってきた先生はベッドに腰掛けながらあたしの頭に顔を寄せてきた。



「卒業式のその日まで…俺に“恋”してろ。俺だけを見てろ。」



「えっ…」



「そしたら俺の気持ち、お前に教えてやるよ。」



「へ?」



それって…



「まぁ、出来ればの話しだけどな。」



「出来るっ!!」



あたしは白衣を握りしめたまま、ガバッと起き上がった。

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