引き金引いてサヨウナラ
「俺の彼女の父親が、ヤマト重工で無人飛行機の開発をしてるんだ。
彼女は、父親が電話で会社と言い争ってるのを聞いたらしい。
俺たちが乗る無人飛行機は、元々人が乗るようには設計されていない。
それに機関銃やらミサイルやらを積むようにも、だ」
弘はそこまで一気に喋り、ふっと息を洩らした。
重苦しい雰囲気の中、仁が口を挟む。
「飛ぶ前から重量オーバーってことか? いくらなんでも、そんな飛行機は飛ばさないだろ……」
「だが、設計を修正するにしても、テストする余裕はないそうだ」
そして弘は言葉を絞り出した。
「俺は犬死にするために志願したんじゃない……」