引き金引いてサヨウナラ
選ばれたのは、仁と和也、弘と叶の四人だった。
教官は四人の顔を交互に見やり、和也を偵察の小隊長に任命した。
和也は大きな体を精一杯ピンと伸ばし、敬礼をしてその任命を受ける。
他の三人も、和也にはそれだけの器があると思っていたため、もちろん異論はなかった。
訓練へ入ってすぐのときに、ニヤリと笑った頼もしい和也の顔は、誰一人忘れていない。
無人飛行機の方も、弘が危惧していた機関銃や人体を載せるに当たっては機体の軽量化が進められていた。
その分装甲が薄くなったため、当たれば危うい。
しかし候補生たちが弾の飛び交う戦地へ赴くことは考えられない、として、改良は急ピッチで進められたのだという。
「偵察へ行く場所は、戦地じゃねぇのかよ」
偵察が決まったとき、自虐するように笑った仁が、叶の頭から離れない。
それぞれ飛行機に乗り込み、他の候補生たちからの複雑な視線を受け止めながら、四人は飛び立った。
空に、四筋の白。
その、空に爪を立てたかのような白い筋を、彼らは町いっぱいに伸ばすよう飛んでいく。
それは、町にいた美菜と晴香の目にも、鮮明に映った。