引き金引いてサヨウナラ
楽しかった日々が、くるくると目の前に現れては消えていく。
そこにはいつも晴香がいた。
共に笑って、時には泣いて。
たくさん傷付けて、たくさん仲直りした。
走馬灯のように過ぎ去る、晴香の思い出。
弘は手を伸ばし、必死に空に掴まろうとした。
落ちないように。
でも弘が手に掴んだのは、晴香からもらった御守りだった。
「俺、こんなことで死にたくないよ。
こんなんじゃ、お前を守ってやれないじゃないか……」
一緒に高校を卒業するのだと。
仕事を見つけて晴香と暮らすのだと。
「約束したのに……っ」
――俺は、間違っていたのか――?