引き金引いてサヨウナラ
「叶!
弘が見つかったぞ!
重傷だが生きてる!!」
その言葉に、一瞬にして叶はベッドから飛び上がり、和也に詰め寄った。
「本当か!?」
和也は叶に、力強く頷いた。
「本当だ」
そして叶は、弘が落ちたとき和也が本部に通信していたのは、弘の墜落場所だったことを漸く思い出す。
あのときは動転していて気付かなかったが、今思い返してみると確かにそうだ。
和也は、弘の捜索を依頼していたのだ。
自分がただ茫然としていた時に、和也は弘の生存を信じ、捜索依頼をしていた……そのことに、叶は自分を殴りつけたくなった。
「ごめん……」
和也に対してとった自分の行動が、恥ずかしい。
侮蔑されても、軽蔑されても、仕方ないと思ったのに。
「良かったな、叶」
思わず顔を上げた叶の目に飛び込んできたのは、ゆったりと微笑む和也の顔だった。
叶は震えながら、頬を伝う涙を拭いながら、幾度も幾度も頷いた。
そんな叶の肩に、和也は力強く手を乗せる。
「弘が落ち着いたら、見舞いに行こう」
和也の言葉に、叶はただただ頷きながら、小さく、だがしっかりと「ありがとう」と呟き続けた。