四季〜二人で歩む季節〜
「そっか…。
わざわざごめんね。」
「また店にも顔出すな。」
「ありがとう。」
レンが優しくしてくれればしてくれる程、あたしがレンを想う気持ちが膨らんでいく。
だけど、レンの気持ちは一体何処にあるんだろう?
[あんたなんか産むんじゃなかった。
あんたのせいであたしの人生は終わっちゃったんだよ。]
鬼のような形相であたしに近寄ってきて、手が首へと向かっている。
そのままジワジワと力が入り、あたしは首を絞められていた。
息が出来なくて、苦しさで顔が歪む。
なのに、あの人は手を緩めるどころか更に力を込めてきた。