四季〜二人で歩む季節〜
だけど、ケータイを開いてあたしはレンの番号を知らない事に気付く。
あたしは自分の名刺を渡してるけど、レンは直接お店に来てくれたから知らないままだったのだ。
ビールを一気に飲み干して、あたしは布団を被って眠りについた。
「ミユさん、真琴さん、今度の店休って何してます?」
ロッカールームで着替えをしていると、和香ちゃんが元気良くやってきた。
「あたしは何も予定ない。」
「あたしも。」
「じゃあ、お花見しません?」
「お花見?」
「いいね、お花見。
しよう、しよう。」
真琴は和香ちゃんの話に食いつき、あたしはあまり乗り気がしない。