アタシと王子様
痺れが最高潮になって動けないあたしを先輩が立たせ店に戻るとオーナーが、さっきと同じように出迎えてくれた。
部屋で待つように言われて何だかドキドキしながら先輩を待つ。
散らかった雑誌に積み重ねたCDに香水…
先輩らしい物がたくさん置いてあるのを見ただけなのに胸が高鳴るのはどうしてなんだろう…
前に来た時とは違う自分の気持ちに戸惑う。
テーブルの上に置いてあった指輪…そっと触れて指にはめた。
「あはは…ブカブカだ…」
薬指にはめるとブカブカで笑えて外そうとした時に先輩の足音が聞こえ慌てて元に戻す。
「お待たせ」
「あ…はい…お構いなく…」
「紅茶でいい?一応、ミルクも持って来たけど」
「な…何でも飲めます!」
噛みながら顔を赤らめたあたしを不思議そうに見つめ柔らかな湯気の立つ紅茶を出してくれた。