【短編】自分ウィキ

「で、その自分ウィキは絶対に人に見せてはいけない」


「……え？」


人に見せてはいけない？


「見せると、どうなるの？」


三田村は私から視線を逸らし、何か言いづらそうに口ごもる。


「……見せると、なんか殺されるらしい」


「何その曖昧な呪い」


て言うか見せてはいけないって。


もう見せた気が……。


「お前、やばいな」


「どうして言ってくれなかったの！？」


「いや、言う前にお前が見せてきたんだろ」


「う……」


「それに、話通りだとその自分ウィキは見た人間にも送られてくるらしいしな。俺も何だったら被害者だ」