銀色の月光

 強風にあおられて、

今夜限りの新人達は

慌てふためいた。
 
ヒルだけが踏みとどまり、

腕で目を防御した体制で見ていた。
 
龍は、

カナメの伸ばした手の先で、

ピタリと止まった。
 
カナメは、

もう片方の手で

握っていたライフルを、

その鼻先に突きつけた。
 
けれどカナメは

ライフルを使わずに

ニッと一度唇を笑いに歪ませると、


「め つ」 

 

 
< 7 / 10 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop